秋が来ると、裏磐梯では日が短くなり、涼しくなります。ツキノワグマ(学名:Ursus thibetanus japonicus)は、じきに到来する寒い時期の冬眠に備えて十分な脂肪を蓄えるため、木の実や果実を食べます。ツキノワグマはブナやオークや栗などの木の実と、サルナシやアケビや山ぶどうやナナカマドなどの植物の実を探し回ります。

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木の高いところの枝や小枝が絡まって塊になっているところは、クマが木に登り、そこに腰掛け、枝を引き寄せ、果実や葉を食べていた跡です。秋にたくさん実る木の実やベリーもまた、オコジョやリスその他の小型哺乳類たちを支えています。カンボク(学名:Viburnum sargentii)などの赤い実は、レンジャク(学名:Bombycillidae)、ツグミ(学名:Turdus eunomus)、ヒヨドリ(学名:Hypsipetes amaurotis)などの鳥類の餌に適しています。

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葉(の色)が変わると、風景の豊かな緑樹に代わって赤色と金色の色合いが現れます。この色彩は、春や夏の時期と比べてかなり対照的であり、この燃えるような紅葉が、桧原湖や中津川渓谷のような場所の景色を輝かせます。