
互いに結びついた
エコシステム
裏磐梯の生物多様性を有する自然環境が持つ活力は、その動植物の相互依存に基づいています。例えば、ナナカマド(学名:Sorbus commixta)の実は、多くの鳥類の食べ物になります。そして鳥の排泄物の中にある種が根付くと、今度は鳥が低木の繁殖を助けます。研究によると、種は周りの保護果実が消化によって分解されるまで発芽しないということが分かっています。
蟻と蜂は両方とも、ソバの草にとっての効果的な花粉媒介者であり、収穫量を増やす重要な役割をしています。地元コミュニティはソバ(の実)を収穫し、お蕎麦やお茶やその他商品を作っています。
ツキノワグマ(学名:Ursus thibetanus japonicus)は下剤や吐剤の役目をする水芭蕉(学名:Lysichiton camtschatcensis)を食べます。この植物に含まれるシュウ酸カルシウムは、特に冬眠の重要なプロセスである、ツキノワグマが体内から老廃物を流し出すのを助けます。どんなに小さなものであっても、動植物はそれぞれ、裏磐梯の生態系のバランスを保つ重要な役割をしています。